省エネへの取組み

空気調和機は「環境調和製品」。

地球温暖防止、二酸化炭素排出削減のための省エネルギー製品の開発は企業の重要課題です。空気調和機を「環境調和製品」と位置づけているクボタはその時代のニーズに合った省エネ製品を開発・提案してきました。

私たちの生活環境におけるエネルギー消費構造について

私たちが働いているオフィスビルのエネルギーの消費構造を調べてみると熱源系を含む空調設備に大きな割合があることがわかります。(下図参照)

熱搬送で消費される約12.0%のエネルギーの内、8割が空調機の送風機等で消費されていると言われています。その部分を省エネ化すれば大きな効果があります。

送風機・コイル、未利用エネルギーを利用した省エネシステムの提案。

送風機

送風機の省エネは単体としての性能はもちろん、選定・制御方式・駆動方式にも大きく左右されます。


  • 最適な選定

    省エネには高効率の送風機を選ぶことが重要です。効率の高いプラグファン・エアフォイルファンを選定することで動力を削減することができます。当社で豊富な種類の送風機の中から最適なものを選定します。

  • 風量制御

    建物の負荷はその日の天候、時間また季節により大きく変動します。送風量はピーク負荷で設計されているので低負荷時に送風量を下げることができれば大きな搬送エネルギーの低減になります。特にインバータによる回転数制御は大きな省エネルギーにつながります。

  • 駆動方式

    駆動方式にはベルト駆動と直結駆動の二つがあります。直結駆動方式ではベルトの滑りによる伝達ロスがないため、より省エネになります。また、ベルトレスなのでメンテナンス的にも大きなメリットがあります。

直結駆動
ベルト駆動

コイル

搬送エネルギーとして、「送風動力」と並び大きいのが「送水動力」です。これを下げるため、「往・還」の温度差を大きくし、水量を減らす方法があります。一方この方式を空調機のコイル側から見るとチューブを流れる水の速度が落ちて熱伝達率が下がるという問題がありました。クボタでは少ない水量でもチューブ内水速が適正に確保できる豊富な種類の「小水量・大温度差コイル」でこの問題に対応しています。

未利用エネルギー製品の開発・提案

コージェネレーション設備の一次排熱など高温排熱は有効利用の対象として研究・再利用されてきましたが、再利用後の二次排熱や、ヒートポンプのコンデンサーなどから発生する排熱は温度が低く利用が困難とされていました。この「低温排熱」を有効利用し省エネルギーを図る製品を研究・開発・商品化しました。コージェネ二次排熱を利用し低温再生デシカントローターと顕熱交換器を組み合わせることで冷却負荷を50%削減した実績もあります。

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