Cool Biz(クール・ビズ)対応空調システム
地球温暖化防止、CO2排出量の削減にかかわる省エネ対策としてオフィスの冷房設定温度を上げることが推奨され広く実行されています。しかし単純に室内設定温度を上げるだけでは除湿不足になってしまい「不快」な室内環境になることがあります。特に在室人員が多く人から発生する湿気(潜熱)が多い部屋や梅雨時の非常に湿度の高い外気のときに起こりやすくなります。この問題を解決するためのさまざまな方式があります。ここに、その方式について紹介します。
外気個別処理方式、還気・外気分割処理方式
冷却コイル1段の場合、室内負荷が小さくなるとコイルの冷水量が絞られるため十分な除湿ができず、結果室内の湿度が上がってしまいます。その対策として外気用コイルで十分に除湿してから換気とミキシングするシステムとして次の2つがあります。
外気個別処理方式
還気・外気分割処理方式
還気バイパス方式
冷却コイルで除湿された空気に還気をミキシングすることで容易に湿度コントロールできます。
自己再生デシカント方式
デシカントローターの再生には還気と外気のミキシング空気を使いますので特別な再生熱源の必要がありません。従来行われていた「冷却後再熱」方式と比べるとこの方式は冷却コイルで過冷却の必要がなく、再熱コイルも不要になるのでより省エネになります。
人は同じ温度でも湿度が高いと不快に感じます。クールビズ時の冷房設定温度28°Cでも、40%の湿度であれば、快適なオフィス環境となります。