鋳鉄ヘッダーだからこそできる二重構造ヘッダー
NS型の蒸気の流れ(横設置)
蒸気は往き側ヘッダー中央から二重管チューブの内管を通り、特殊形状オリフィスより内管と外管の間に噴霧されて熱交換を行います。蒸気は凝縮水を押し出す方向に噴霧されているので凝縮水は二つに仕切られたヘッダーの還り側に戻ります。
N型の蒸気の流れ(縦設置)
蒸気はコイル上部のヘッダー中央から二重管チューブの内管を通り、特殊形状オリフィスより内管と外管の間に噴霧され熱交換を行います。蒸気は凝縮水を押し出す方向に噴霧されているので凝縮水は下部の還り側ヘッダーに押し出されます。
最適な温度分布と凍結防止設計
一般的な一重管式蒸気コイルはコイル全体に均等な熱配分が困難なため凍結の原因となっていました。
当社のN・NS蒸気コイルはチューブが特殊二重構造になっているため、蒸気とドレンが完全に分離することができます。これにより良好な熱交換が可能になり、均一なコイル表面温度分布を得ることができます。
更に、二重管構造の特長として低負荷時の容量制御特性が良いことが上げられます。
これはチューブに開いている蒸気噴霧オリフィスが効率よく均等に蒸気をチューブ内に分配するからです。
また、オリフィスは還りヘッダーに向かって開いており、チューブ内の凝縮水(ドレン)を噴霧蒸気の圧力でコイル外に押し出す構造になっているため運転時に凍結の心配がありません。
二重管チューブ特殊オリフィス(NS型)
特殊オリフィスは凝縮水が排出しやすいよう蒸気が外側のチューブに向かって噴霧するように作られています。